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「NBT」を利用したデータ管理システムについての概論。 | 「NBT」を利用したデータ管理システムについての概論。 | ||
==NBTとは== | ==NBTとは== | ||
− | NBTとはMinecraftで利用されているデータの管理システム、あるいは保存書式のようなものである。 | + | NBTとはMinecraftで利用されているデータの管理システム、あるいは保存書式のようなものである。 |
− | + | ゲームを終了した際にHDDに記録しておきたいデータは“ほとんどすべて”NBT形式で書かれ(datファイルに)保存されている。 | |
(例外としてはプレイヤーの実績・統計、Forge式Config等) | (例外としてはプレイヤーの実績・統計、Forge式Config等) | ||
− | + | 「NBTBaseクラス」が基本クラスであるが、バニラ含め多くの場合「NBTTagCompoundクラス」を利用する。 | |
− | + | 状況によっては、「NBTTagListクラス」を使うこともある。(Enchantmentの管理) | |
− | == | + | ==データ書式と扱えるデータの種類== |
− | + | NBTTagCompoundへのデータの読み書きは以下の書式で行える。(コピペしても動かないので注意) | |
<source lang = "java"> | <source lang = "java"> | ||
NBTTagCompound nbt; | NBTTagCompound nbt; | ||
//読み込み | //読み込み | ||
− | nbt. | + | nbt.get<データ形式>("<データの保存名>"); |
//書き込み | //書き込み | ||
− | nbt. | + | nbt.set<データ形式>("<データ保存名>", <データ形式と同型のデータ>); |
</source> | </source> | ||
− | + | また、NBTの扱えるデータは以下の通りである。<br /> | |
byte, short, int, long, float, double, byte配列, 文字列, NBTBaseのリスト, NBTTagCompound, int配列<br /> | byte, short, int, long, float, double, byte配列, 文字列, NBTBaseのリスト, NBTTagCompound, int配列<br /> | ||
それぞれのgetter,setterは以下の通りである。<br /> | それぞれのgetter,setterは以下の通りである。<br /> | ||
getByte, getShort, getInteger, getLong, getFloat, getDouble, getByteArray, getString, getTagList, getCompoundTag, getIntArray<br /> | getByte, getShort, getInteger, getLong, getFloat, getDouble, getByteArray, getString, getTagList, getCompoundTag, getIntArray<br /> | ||
setByte, setShort, setInteger, setLong, setFloat, setDouble, setByteArray, setString, setTagList, setCompoundTag, setIntArray<br /> | setByte, setShort, setInteger, setLong, setFloat, setDouble, setByteArray, setString, setTagList, setCompoundTag, setIntArray<br /> | ||
+ | ※注意:メソッド名ではプリミティブ型には見えないが、実際はプリミティブ型で管理している。<br /> | ||
− | + | setterメソッドではそれぞれ以下のNBTBase継承クラスとして保存されるので、データ形式の違うものに同じ保存名を付けるとデータ不整合が起こる。<br /> | |
NBTTagByte, NBTTagShort, NBTTagInt, NBTTagLong, NBTTagFloat, NBTTagDouble, NBTTagByteArray, NBTTagString, NBTTagList, NBTTagCompound, NBTTagIntArray<br /> | NBTTagByte, NBTTagShort, NBTTagInt, NBTTagLong, NBTTagFloat, NBTTagDouble, NBTTagByteArray, NBTTagString, NBTTagList, NBTTagCompound, NBTTagIntArray<br /> | ||
− | NBTBaseで読み込み、書き込み出来るメソッドgetTag, | + | NBTBaseで読み込み、書き込み出来るメソッドgetTag, setTagが用意されており、推奨はしないが、データ形式によらず、同名の保存名で扱うことも出来る。 |
==NBTでデータを保存する方法== | ==NBTでデータを保存する方法== | ||
NBTでデータを保存する方法は、NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法と引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法がある。 | NBTでデータを保存する方法は、NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法と引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法がある。 | ||
*NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法 | *NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法 | ||
ItemStackにNBTを保存する場合はこちらを用いる。 | ItemStackにNBTを保存する場合はこちらを用いる。 | ||
− | ItemStack#hasTagCompoundメソッドで紐付けされてるNBTTagCompoundがあるかどうか判定し、ない場合はItemStack# | + | ItemStack#hasTagCompoundメソッドで紐付けされてるNBTTagCompoundがあるかどうか判定し、ない場合はItemStack#setTagCompoundメソッドでNBTTagCompoundを紐付けさせる。 |
− | すでに紐付けられているNBTTagCompoundがあるなら、ItemStack# | + | すでに紐付けられているNBTTagCompoundがあるなら、ItemStack#getTagCOmpoundメソッドで取得することが出来る。 |
*引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法 | *引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法 | ||
TileEntity, EntityCustomData, WorldSavedData等はこちらを用いる。 | TileEntity, EntityCustomData, WorldSavedData等はこちらを用いる。 | ||
writeToNBT(あるいは類似名称のメソッド)をOverrideして、引数のNBTTagCompoundにデータを書き込む形となる。 | writeToNBT(あるいは類似名称のメソッド)をOverrideして、引数のNBTTagCompoundにデータを書き込む形となる。 | ||
保存のタイミングはシステムの処理による。(大体チャンク保存処理時に行われる) | 保存のタイミングはシステムの処理による。(大体チャンク保存処理時に行われる) | ||
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