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== 作業のスケジューリング == | == 作業のスケジューリング == |
2014年5月13日 (火) 01:44時点における版
目次
スケジューラのプログラミング
このチュートリアルでは、bukkit によって提供されているスケジューラの使用方法をガイドします。
スケジューラは、指定の時間後に実行される処理を書くことができます。
これはリスナーやイベントへの応答で実行されるコードの記述方法とは異なります。
また、繰り返しや、遅延の有無を設定したりすることもできます。この繰り返し処理は、処理が完了するか、キャンセルされるか、プラグインが無効になるまで実行できます。
スケジューラを利用した実装は、次のような手順を踏んでください。
- まずスケジューラにより実行される処理内容を、BukkitRunnable を継承したクラスの run()メソッドで実装します。
- Bukkit.getScheduler() でBukkitSchedulerを取得し、前のステップで実装したクラスを実行するように設定します。
BukkitRunnable
BukkitRunnableは、 抽象クラスRunnableの実装クラスです。
Runnableに無い便利な機能として、自身の処理を再スケジュールしたり、キャンセルしたりできることです。
定義方法の例
スケジューラの処理を定義するには、まず BukkitRunnable を extends しましょう。
具体例
これはスケジュール処理のタスク定義の例です。
import org.bukkit.Bukkit; import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin; import org.bukkit.scheduler.BukkitRunnable; public class ExampleTask extends BukkitRunnable { public void run() { // スケジュールで実行する処理の内容をここに書きます。 Bukkit.broadcastMessage("サーバーへようこそ!説明文をちゃんと読んでね!"); } }
作業のスケジューリング
タスクを定義した後、プラグインは、タスクをスケジュールする必要があります。
BukkitRunnable は、指定の時間になったら、タスクのインスタンスが起動され、メソッドが実行されます。
詳細は、BukkitRunnableのjavadoc を参照してください。
これらのメソッドは共通して、BukkitTaskクラスのオブジェクトを返します。
具体例
これは、プレイヤーがログインしたら、20ticks(=1秒)後にタスクを実行するスケジューラを登録する実装例です。
import org.bukkit.event.EventHandler; import org.bukkit.event.Listener; import org.bukkit.event.player.PlayerJoinEvent; import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin; import org.bukkit.scheduler.BukkitRunnable; import org.bukkit.scheduler.BukkitTask; public final class ExamplePlugin extends JavaPlugin implements Listener { @Override public void onEnable() { plugin.getServer().getPluginManager().registerEvents(this, this); } @EventHandler public void onJoin(PlayerJoinEvent event) { // BukkitRunnableを継承したExampleTaskを生成し、 // runTaskLater メソッドで20ticks後に実行するように設定します。 new ExampleTask(this).runTaskLater(plugin, 20); } }
BukkitScheduler
BukkitSchedulerは、RunnableクラスやCallableクラスの、どちらかまたは両方を実装したクラスを、一定時間後に実行する機能を提供します。
詳細は、BukkitSchedulerのjavadoc を参照してください。
BukkitTask
BukkitTaskクラスのオブジェクトは、Runnableがスケジュールされたときに返されます。
このオブジェクトは、スケジューラにより実行されるスケジュールタスクを表現しています。
詳細は、BukkitTaskのjavadoc を参照してください。
Callable と Future
Callableクラスは、同期処理を呼び出したときに、Futureクラスのオブジェクトを返します。
これはJavaで提供されている機能やクラスです。
詳細は、Callableのjavadoc や、Futureのjavadoc を参照してください。
スレッドの安全性のためのヒント
1. 非同期実行タスクは、BukkitのAPIを直接実行してはいけません。
2. 非同期タスクのコレクションにアクセスしたり、内容を変更しないでください。通常のコレクションはスレッドセーフではありません。
3. 非同期タスクは、同期タスクをスケジュールすることができます。
4. 同期タスクは、非同期タスクをスケジュールすることができます。