提供: Minecraft Modding Wiki
移動先: 案内検索
(いろいろ。好みが分かれるかも?)
 
3行目: 3行目:
 
「NBT」を利用したデータ管理システムについての概論。
 
「NBT」を利用したデータ管理システムについての概論。
 
==NBTとは==
 
==NBTとは==
NBTとはMinecraftで利用されているデータの管理システム、あるいは保存書式のようなものである。
+
NBTとはMinecraftで利用されているデータの管理システム、あるいは保存書式のようなものである。<br>
ゲームを終了した際にHDDに記録しておきたいデータは“ほとんどすべて”NBT形式で書かれ(datファイルに)保存されている。
+
ゲームを終了した際に記録されるデータのほとんどすべてがNBT形式で(datファイルに)保存されている。
 
(例外としてはプレイヤーの実績・統計、Forge式Config等)
 
(例外としてはプレイヤーの実績・統計、Forge式Config等)
  
「NBTBaseクラス」が基本クラスであるが、バニラ含め多くの場合「NBTTagCompoundクラス」を利用する。
+
「NBTBase」クラスを基として様々な継承クラスがあるが、バニラ含め多くの場合「NBTTagCompound」クラスで管理されている。
状況によっては、「NBTTagListクラス」を使うこともある。(Enchantmentの管理)
+
状況によっては、「NBTTagList」クラスで管理される場合もある。(Enchantmentなど)
  
==データ書式と扱えるデータの種類==
+
==書式と扱える型==
NBTTagCompoundへのデータの読み書きは以下の書式で行える。(コピペしても動かないので注意)
+
NBTTagCompoundへのデータの読み書きはGetter,Setterを介して行う。(コピペしても動かないので注意)
 
<source lang = "java">
 
<source lang = "java">
 
NBTTagCompound nbt;
 
NBTTagCompound nbt;
 
//読み込み
 
//読み込み
nbt.get<データ形式>("<データの保存名>");
+
nbt.getXxx("<データのキー>");
 
//書き込み
 
//書き込み
nbt.set<データ形式>("<データ保存名>", <データ形式と同型のデータ>);
+
nbt.setXxx("<データのキー>", <データ>);
 
</source>
 
</source>
また、NBTの扱えるデータは以下の通りである。<br />
+
また、NBTTagCompoundの扱える型は以下の通りである。<br />
 
byte, short, int, long, float, double, byte配列, 文字列, NBTBaseのリスト, NBTTagCompound, int配列<br />
 
byte, short, int, long, float, double, byte配列, 文字列, NBTBaseのリスト, NBTTagCompound, int配列<br />
 
それぞれのgetter,setterは以下の通りである。<br />
 
それぞれのgetter,setterは以下の通りである。<br />
 
getByte, getShort, getInteger, getLong, getFloat, getDouble, getByteArray, getString, getTagList, getCompoundTag, getIntArray<br />
 
getByte, getShort, getInteger, getLong, getFloat, getDouble, getByteArray, getString, getTagList, getCompoundTag, getIntArray<br />
 
setByte, setShort, setInteger, setLong, setFloat, setDouble, setByteArray, setString, setTagList, setCompoundTag, setIntArray<br />
 
setByte, setShort, setInteger, setLong, setFloat, setDouble, setByteArray, setString, setTagList, setCompoundTag, setIntArray<br />
※注意:メソッド名ではプリミティブ型には見えないが、実際はプリミティブ型で管理している。<br />
 
  
setterメソッドではそれぞれ以下のNBTBase継承クラスとして保存されるので、データ形式の違うものに同じ保存名を付けるとデータ不整合が起こる。<br />
+
setterメソッドではそれぞれ以下のNBTBase継承クラスとして保管されるので、データ形式の違うものであっても同じ保存名を付けるとデータ不整合が起こる。<br />
 
NBTTagByte, NBTTagShort, NBTTagInt, NBTTagLong, NBTTagFloat, NBTTagDouble, NBTTagByteArray, NBTTagString, NBTTagList, NBTTagCompound, NBTTagIntArray<br />
 
NBTTagByte, NBTTagShort, NBTTagInt, NBTTagLong, NBTTagFloat, NBTTagDouble, NBTTagByteArray, NBTTagString, NBTTagList, NBTTagCompound, NBTTagIntArray<br />
NBTBaseで読み込み、書き込み出来るメソッドgetTag, setTagが用意されており、推奨はしないが、データ形式によらず、同名の保存名で扱うことも出来る。
+
NBTBaseで読み込み、書き込み出来るメソッドgetTag, setTagが用意されているため、より汎用的に扱うこともできる。
 
==NBTでデータを保存する方法==
 
==NBTでデータを保存する方法==
 
NBTでデータを保存する方法は、NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法と引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法がある。
 
NBTでデータを保存する方法は、NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法と引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法がある。
 
*NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法
 
*NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法
 
ItemStackにNBTを保存する場合はこちらを用いる。
 
ItemStackにNBTを保存する場合はこちらを用いる。
ItemStack#hasTagCompoundメソッドで紐付けされてるNBTTagCompoundがあるかどうか判定し、ない場合はItemStack#setTagCompoundメソッドでNBTTagCompoundを紐付けさせる。
+
ItemStack#hasTagCompoundメソッドで紐付けされてるNBTTagCompoundがあるかどうか判定し、ない場合はItemStack#setTagCompoundメソッドで新たに生成したNBTTagCompoundを紐付ける。
すでに紐付けられているNBTTagCompoundがあるなら、ItemStack#getTagCOmpoundメソッドで取得することが出来る。
+
すでに紐付けられているNBTTagCompoundがあるなら、ItemStack#getTagCompoundメソッドから取得できる。
 
*引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法
 
*引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法
 
TileEntity, EntityCustomData, WorldSavedData等はこちらを用いる。
 
TileEntity, EntityCustomData, WorldSavedData等はこちらを用いる。

2017年2月19日 (日) 16:05時点における最新版

この記事は"Minecraft Forge Universal 10.12.1~"を前提MODとしています。

Stone pickaxe.png
中級者向けのチュートリアルです。

「NBT」を利用したデータ管理システムについての概論。

NBTとは[編集]

NBTとはMinecraftで利用されているデータの管理システム、あるいは保存書式のようなものである。
ゲームを終了した際に記録されるデータのほとんどすべてがNBT形式で(datファイルに)保存されている。 (例外としてはプレイヤーの実績・統計、Forge式Config等)

「NBTBase」クラスを基として様々な継承クラスがあるが、バニラ含め多くの場合「NBTTagCompound」クラスで管理されている。 状況によっては、「NBTTagList」クラスで管理される場合もある。(Enchantmentなど)

書式と扱える型[編集]

NBTTagCompoundへのデータの読み書きはGetter,Setterを介して行う。(コピペしても動かないので注意)

NBTTagCompound nbt;
//読み込み
nbt.getXxx("<データのキー>");
//書き込み
nbt.setXxx("<データのキー>", <データ>);

また、NBTTagCompoundの扱える型は以下の通りである。
byte, short, int, long, float, double, byte配列, 文字列, NBTBaseのリスト, NBTTagCompound, int配列
それぞれのgetter,setterは以下の通りである。
getByte, getShort, getInteger, getLong, getFloat, getDouble, getByteArray, getString, getTagList, getCompoundTag, getIntArray
setByte, setShort, setInteger, setLong, setFloat, setDouble, setByteArray, setString, setTagList, setCompoundTag, setIntArray

setterメソッドではそれぞれ以下のNBTBase継承クラスとして保管されるので、データ形式の違うものであっても同じ保存名を付けるとデータ不整合が起こる。
NBTTagByte, NBTTagShort, NBTTagInt, NBTTagLong, NBTTagFloat, NBTTagDouble, NBTTagByteArray, NBTTagString, NBTTagList, NBTTagCompound, NBTTagIntArray
NBTBaseで読み込み、書き込み出来るメソッドgetTag, setTagが用意されているため、より汎用的に扱うこともできる。

NBTでデータを保存する方法[編集]

NBTでデータを保存する方法は、NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法と引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法がある。

  • NBTTagCompoundを用意して紐付ける方法

ItemStackにNBTを保存する場合はこちらを用いる。 ItemStack#hasTagCompoundメソッドで紐付けされてるNBTTagCompoundがあるかどうか判定し、ない場合はItemStack#setTagCompoundメソッドで新たに生成したNBTTagCompoundを紐付ける。 すでに紐付けられているNBTTagCompoundがあるなら、ItemStack#getTagCompoundメソッドから取得できる。

  • 引数にNBTTagCompoundを持つwriteToNBTメソッドを利用する方法

TileEntity, EntityCustomData, WorldSavedData等はこちらを用いる。 writeToNBT(あるいは類似名称のメソッド)をOverrideして、引数のNBTTagCompoundにデータを書き込む形となる。 保存のタイミングはシステムの処理による。(大体チャンク保存処理時に行われる)

関連リンク[編集]