ローカライズについて
Minecraftが使用しているローカライズ・国際化(I18n=Intenationalization)機能について解説します。
言語ファイル
Minecraftが対応している言語ファイルでは、「K=V」と「行コメント」が使用できます。ここでは、「K」はローカライズ前の文字列を表し、「V」はローカライズ後の文字列を表しています。
また、「V」は実際にローカライズが行われるタイミングで「引数」を受け取ることができ、引数は「String#format」で解釈されます。詳しくは、String#formatのJavadoc、書式文字列の構文のJavadocを参照するといいでしょう。
「行コメント」の開始文字は、「#」です。
例えば、以下のような書式です。
# 「#」以降は「コメント」として無視される K=V # ここも無視される tile.sample_block.name=Sample Block item.sample_item.name=Sample Item this.is.unlocalized.key=This is localized value. sample.arg.int=I'll give you %1$d minutes. sample.arg.string=Hi. This is a %1$s Mod.
バニラの言語ファイルは、「assets/minecraft/lang」直下に存在します。ファイル名は1.11.2時点で「小文字_小文字.lang」が使われているようです(ロケールIDについては、Locale Javadocが参考になるかもしれません。「language_country.lang」に相当すると思われます)。例えば英語は、「en_us.lang」です。
ただし、Forge環境でModを開発する場合、1.11.2-13.20.0.2260時点で、「assets/<modid>/lang」以下に配置する言語ファイルのファイル名は「en_US.lang」のように「小文字_大文字.lang」にする必要があるようです。
I18n
「net.minecraft.client.resources.I18n」は、Minecraftの言語設定に基づいて、適切に配置したMinecraftの言語ファイルによるローカライズ結果を取得するのに使われています。ただし、このローカライズはクライアント側でのみ可能です(Forge環境では@SideOnly(Side.CLIENT)が付与されています)。以前(未調査、1.9か1.8.9?)は「net.minecraft.util.text.translation.I18n」や「net.minecraft.util.StatCollector」が使われていました。
ローカライズには、「I18n#format」を使用します。第一引数にローカライズ前の文字列を渡し、可変長引数となっている第二引数にローカライズで使用する「引数」を渡します。この「引数」は、言語ファイルの項で述べた「引数」と同一です。
例(コメントは戻り値)
I18n.format("this.is.unlocalized.key"); // "This is localized value." I18n.format("sample.arg.int", 3); // "I'll give you 3 minutes." I18n.format("sample.arg.string", "Minecraft"); // This is a Minecraft Mod.
StatCollector
この項は、Minecraft (未調査、1.8.x?)までを対象とした内容です。
(未調査)