提供: Minecraft Modding Wiki
移動先: 案内検索
(具体例)
(BukkitScheduler)
71行目: 71行目:
  
 
BukkitSchedulerは、[http://docs.oracle.com/javase/1.5.0/docs/api/index.html?java/lang/Runnable.html Runnable]クラスや[http://docs.oracle.com/javase/1.5.0/docs/api/index.html?java/util/concurrent/Callable.html Callable]クラスの、どちらかまたは両方を実装したクラスを、一定時間後に実行する機能を提供します。<br>
 
BukkitSchedulerは、[http://docs.oracle.com/javase/1.5.0/docs/api/index.html?java/lang/Runnable.html Runnable]クラスや[http://docs.oracle.com/javase/1.5.0/docs/api/index.html?java/util/concurrent/Callable.html Callable]クラスの、どちらかまたは両方を実装したクラスを、一定時間後に実行する機能を提供します。<br>
詳細は、[http://jd.bukkit.org/rb/apidocs/index.html?org/bukkit/scheduler/BukkitScheduler.html BukkitSchedulerのjavadoc] を参照してください。
+
詳細は、[http://jd.bukkit.org/rb/apidocs/index.html?org/bukkit/scheduler/BukkitScheduler.html BukkitSchedulerのjavadoc] を参照してください。<br>
 +
なお、BukkitSchedulerのメソッドで実行できる内容は、BukkitRunnableのメソッドで実行できる内容と全く同じです。<br>
 +
基本的にはこちらではなく、BukkitRunnableのメソッドでスケジューラを実行することを推奨します。
  
{{warning}} '''非同期実行タスクは、BukkitのAPIを直接実行してはいけません。'''
+
{{warning}} BukkitSchedulerでBukkitRunnableを実行することも可能ですが、BukkitRunnableのcancel()メソッドを使ってスケジューラをキャンセルすることができないことに注意してください。
 +
 
 +
=== 実装例1 ===
 +
 
 +
無名クラスでRunnableを実装し、20ticks後に実行される例を示します。
 +
<blockquote><source lang="java">
 +
import org.bukkit.Bukkit;
 +
import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin;
 +
import org.bukkit.scheduler.BukkitScheduler;
 +
 
 +
public final class ExamplePlugin extends JavaPlugin {
 +
    public void onEnable() {
 +
        BukkitScheduler scheduler = Bukkit.getServer().getScheduler();
 +
        scheduler.scheduleSyncDelayedTask(this, new Runnable() {
 +
            @Override
 +
            public void run() {
 +
                // ここに処理を実装する。
 +
            }
 +
        }, 20L);
 +
    }
 +
}
 +
</source></blockquote>
 +
 
 +
=== 実行例2 ===
 +
 
 +
無名クラスでRunnableを実装し、20ticksごとにプラグインが終了するまでずっと実行され続ける例を示します。
 +
<blockquote><source lang="java">
 +
import org.bukkit.Bukkit;
 +
import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin;
 +
import org.bukkit.scheduler.BukkitScheduler;
 +
 
 +
public final class ExamplePlugin extends JavaPlugin {
 +
    public void onEnable() {
 +
        BukkitScheduler scheduler = Bukkit.getServer().getScheduler();
 +
        scheduler.scheduleSyncRepeatingTask(this, new Runnable() {
 +
            @Override
 +
            public void run() {
 +
                // ここに処理を実装する。
 +
            }
 +
        }, 0L, 20L);
 +
    }
 +
}
 +
</source></blockquote>
  
 
=== BukkitTask ===
 
=== BukkitTask ===

2014年5月13日 (火) 02:04時点における版

スケジューラのプログラミング

このチュートリアルでは、bukkit によって提供されているスケジューラの使用方法をガイドします。
スケジューラは、指定の時間後に実行される処理を書くことができます。
これはリスナーやイベントへの応答で実行されるコードの記述方法とは異なります。
また、繰り返しや、遅延の有無を設定したりすることもできます。この繰り返し処理は、処理が完了するか、キャンセルされるか、プラグインが無効になるまで実行できます。

スケジューラを利用した実装は、次のような手順を踏んでください。

  1. まずスケジューラにより実行される処理内容を、BukkitRunnable を継承したクラスの run()メソッドで実装します。
  2. Bukkit.getScheduler() でBukkitSchedulerを取得し、前のステップで実装したクラスを実行するように設定します。

BukkitRunnable

BukkitRunnableは、 抽象クラスRunnableの実装クラスです。
Runnableに無い便利な機能として、自身の処理を再スケジュールしたり、キャンセルしたりできることです。

定義方法の例

スケジューラの処理を定義するには、まず BukkitRunnable を extends しましょう。

具体例

これはスケジュール処理のタスク定義の例です。

import org.bukkit.Bukkit;
import org.bukkit.scheduler.BukkitRunnable;

public class ExampleTask extends BukkitRunnable {

    @Override
    public void run() {
        // スケジュールで実行する処理の内容をここに書きます。
        Bukkit.broadcastMessage("サーバーへようこそ!説明文をちゃんと読んでね!");
    }
}

作業のスケジューリング

タスクを定義した後、プラグインは、タスクをスケジュールする必要があります。
BukkitRunnable は、指定の時間になったら、タスクのインスタンスが起動され、メソッドが実行されます。
詳細は、BukkitRunnableのjavadoc を参照してください。
これらのメソッドは共通して、BukkitTaskクラスのオブジェクトを返します。

具体例

これは、プレイヤーがログインしたら、20ticks(=1秒)後にタスクを実行するスケジューラを登録する実装例です。

import org.bukkit.event.EventHandler;
import org.bukkit.event.Listener;
import org.bukkit.event.player.PlayerJoinEvent;
import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin;

public class ExamplePlugin extends JavaPlugin implements Listener {

    @Override
    public void onEnable() {
        getServer().getPluginManager().registerEvents(this, this);
    }

    @EventHandler
    public void onJoin(PlayerJoinEvent event) {
        // BukkitRunnableを継承したExampleTaskを生成し、
        // runTaskLater メソッドで20ticks後に実行するように設定します。
        new ExampleTask().runTaskLater(this, 20);
    }
}

BukkitScheduler

BukkitSchedulerは、RunnableクラスやCallableクラスの、どちらかまたは両方を実装したクラスを、一定時間後に実行する機能を提供します。
詳細は、BukkitSchedulerのjavadoc を参照してください。
なお、BukkitSchedulerのメソッドで実行できる内容は、BukkitRunnableのメソッドで実行できる内容と全く同じです。
基本的にはこちらではなく、BukkitRunnableのメソッドでスケジューラを実行することを推奨します。

Attention.pngWarning: BukkitSchedulerでBukkitRunnableを実行することも可能ですが、BukkitRunnableのcancel()メソッドを使ってスケジューラをキャンセルすることができないことに注意してください。

実装例1

無名クラスでRunnableを実装し、20ticks後に実行される例を示します。

import org.bukkit.Bukkit;
import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin;
import org.bukkit.scheduler.BukkitScheduler;

public final class ExamplePlugin extends JavaPlugin {
    public void onEnable() {
        BukkitScheduler scheduler = Bukkit.getServer().getScheduler();
        scheduler.scheduleSyncDelayedTask(this, new Runnable() {
            @Override
            public void run() {
                // ここに処理を実装する。
            }
        }, 20L);
    }
}

実行例2

無名クラスでRunnableを実装し、20ticksごとにプラグインが終了するまでずっと実行され続ける例を示します。

import org.bukkit.Bukkit;
import org.bukkit.plugin.java.JavaPlugin;
import org.bukkit.scheduler.BukkitScheduler;

public final class ExamplePlugin extends JavaPlugin {
    public void onEnable() {
        BukkitScheduler scheduler = Bukkit.getServer().getScheduler();
        scheduler.scheduleSyncRepeatingTask(this, new Runnable() {
            @Override
            public void run() {
                // ここに処理を実装する。
            }
        }, 0L, 20L);
    }
}

BukkitTask

BukkitTaskクラスのオブジェクトは、Runnableがスケジュールされたときに返されます。
このオブジェクトは、スケジューラにより実行されるスケジュールタスクを表現しています。
詳細は、BukkitTaskのjavadoc を参照してください。

Callable と Future

Callableクラスは、同期処理を呼び出したときに、Futureクラスのオブジェクトを返します。
これはJavaで提供されている機能やクラスです。
詳細は、Callableのjavadoc や、Futureのjavadoc を参照してください。

スレッドの安全性のためのヒント

1. 非同期実行タスクは、BukkitのAPIを直接実行してはいけません。
2. 非同期タスクのコレクションにアクセスしたり、内容を変更しないでください。通常のコレクションはスレッドセーフではありません。
3. 非同期タスクは、同期タスクをスケジュールすることができます。
4. 同期タスクは、非同期タスクをスケジュールすることができます。